アスベストはかつて「夢の素材」と称されていたほど、様々な分野で多用されていました。建築においても断熱材や防炎材として用いられていましたが、一方で深刻な健康被害の原因だったのも事実です。アスベスト自体は無毒ですが、鋭いトゲのような形状の埃を吸い込むことで肺が傷つき、肺がんや中皮腫などの重大な疾患を引き起こします。アスベストによる健康被害は数年から数十年の長い時間で徐々に進行するため、気づかずに悪化するケースは少なくありません。

トラブルを避けるためにも、建物のリフォームや解体を行う際にはアスベスト検査は必須と言えるでしょう。検査には専用の器具を使う他、高度な知識や技能が求められます。建材に含まれる含有量を正しく把握しなければ安全な作業はできないので、検査を行う業者は慎重に選ばなければいけません。アスベスト検査の資格を所持する技術者が常駐し、質の高い作業を行う所を選ぶのが安全に作業を進めるためのコツです。

検査費用は基本的に建物が大きくなるほど高額化するので一概には言い切れません。二階建ての木造住宅を例にすると一件につき約10万円から15万円が平均的な相場です。高性能な機器を用いたり、作業人数が多いと費用が割高になります。鉄筋コンクリートの建物も手間がかかるため、同じ大きさの木造住宅より費用は高くなります。

しかし、後の健康被害を考慮すれば事前の作業にかかる費用はトラブルを避けるための必要な出費と言えるでしょう。アスベストの検査のことならこちら