自分が健康体で、毎日仕事や家事、育児に子育てに邁進できているとそれがあたかも当たり前のように感じてしまいがちです。しかし健康とは当たり前にあるものではなく、時として体調を崩し病気になってしまうこともあるのです。日本にも非常に重篤な病気で日々つらい治療を行ったり、死と隣り合わせの恐怖の毎日を送っている人がいる事を忘れてはなりません。特に遺伝や先天的に病気になるのではなく、自分が一切抗うことのできない不可抗力によって体を病んでしまうこともあります。

例えば環境や公害などで重篤な病気になることもあり、その代表的なものとして薬害エイズや水俣病などをあげることができるでしょう。時として住まいや住環境が人間の健康を脅かし、重篤な病気をもたらすこともあります。その代表的なものがアスベスト健康被害と言われいています。日本各地で中皮腫や肺がんに苦しみ、命を落としている人が後を絶ちません。

このアスベストとは高度成長期前後に顕在によく使われた石綿であり、電気絶縁性や耐酸性、耐アルカリ性などがあって安価で軽く良く建築現場で用いられました。ところがその建築に携わった職人らが知らないうちにこの石綿を吸いこみ、長い潜伏期間を経て肺がんなどを患うようになったのです。そこで最近の解体現場やリフォーム前にはアスベスト分析や検査が義務化されています。アスベスト分析や調査は、検体の一部を採取し、郵送で分析会社に送るだ気で精度の高い偏光顕微鏡検査を受けられるようになっているのです。