解体工事や改修工事で必須!アスベスト調査

建築物の解体やリフォームを含む改修工事では、作業員や近隣住民や施設の利用者の安全を守るためにアスベスト調査を行わなければなりません。極めて高い耐火性能を有するアスベストは、2012年の使用禁止まで様々な素材で使用されていました。人の毛髪の5000分の1という極めて細い繊維質を有しており、呼吸器を通じて体内に入り込み石綿肺や肺がん、悪性中皮腫などの様々な呼吸器系疾患の原因となります。これらを防ぐためには、施工対象となる建築物を調査した上で使用の有無を確認し使用されている場合は除去・封じ込め・飛散防止などの対策を講じる必要があります。

またアスベスト調査は、労働安全衛生法施行令により施主が負担することが明記されており、国土交通省が最大で25万円の補助金を受けられます。アスベストの調査は専門会社に依頼しましょう。制度の高い調査に加えて労働金准監督署に提出する書類の作成などもサポートしてくれる他、アスベストが発見された場合は、工事や作業内容に最適化する形でサポートしてくれるのも魅力です。基本的に請負代金が100万円以上の解体・改修工事を対象としているため、請負代金が100万円未満であれば検査や労基署への報告は不要になっています。

気になる検査期間は2週間から4週間前後となっており、請負金額が大きくなるほど時間がかかる傾向があります。特に高度成長期からバブル期までに建設されたものは、耐熱・防火対策などで利用されているため、解体・改修したい建築物の竣工年を確認しておくとスムーズです。